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イベントもキャッシュレス時代へ 物販・飲食の現場はどう変わる?

2019年9月30日

株式会社CITV(シティヴィ) イベント仕事人に聞く
株式会社CITV(シティヴィ)
会長 兼 CEO 倉住 強一郎さん
株式会社CITVは、店頭向けモバイルペイアプリ「UnivaPay StoreApp」や、注文とキャッシュレス決済を一体化した「次世代セルフオーダーシステム」をはじめとする各種決済サービスを提供するほか、インターネット導入、セキュリティ対策など、集合住宅専門のサービス商社として事業を展開しています。

クレジットカードや、スマートフォンによるQRコード決済など、現金を使わないで物やサービスの対価を支払う「キャッシュレス化」が官民挙げて推進されています。キャッシュレス化には、現金を用意する手間がなくなったり、レジ対応にかかる時間や人員を減らせたりなど、消費者・店舗双方に様々なメリットがあります。また、増え続ける訪日外国人旅行者にとっても、クレジットカードやQRコード決済などが使える恩恵は大きいでしょう。

こうしたキャッシュレス化の流れは、イベント業界にも広がりつつあります。どんなシーンでキャッシュレス決済が活用できるのでしょうか。また、イベントにおけるキャッシュレス化のメリットは何でしょうか。

今回は、店舗などに決済サービスを提供する株式会社CITV(シティヴィ)の倉住強一郎会長(兼CEO)と、各種決済システムを開発・運営する株式会社ユニヴァ・ペイキャストの中尾周平社長に、日本国内におけるキャッシュレス化の現状や、キャッシュレス決済システムの利用シーン、導入のメリットなどをお聞きしました。両社はパートナーとして互いの強みを生かし、キャッシュレス決済の普及・拡大に努めています。

株式会社ユニヴァ・ペイキャストの中尾周平社長(左)と株式会社CITVの倉住会長

─はじめに両社の事業内容について教えてください。

倉住さん:株式会社CITVは、キャッシュレス化やインバウンド対応のためのサービスや製品を提供している会社です。様々な取り組みの中でも、いま力を入れているのが決済に関わる事業です。店舗向けのキャッシュレス決済システムやアプリケーションを提供しています。国内においてはまだ現金が必要となる場面も多いことから、訪日外国人向けに、120ヶ国の紙幣および、⽇・英・中・韓をはじめ10ヶ国語に対応した自動外貨両替機も取り扱っています。

中尾さん:株式会社ユニヴァ・ペイキャストは、クレジットカード決済から越境・インバウンド決済まで、各種決済システムの開発・運営を行っている会社です。私たちのプロダクトと、CITVさんが推進するキャッシュレス化やインバウンドに対するビジョンが合致したため、協力しながら事業を推進しています。

日本のキャッシュレス化とインバウンド対応の現状は?

キャッシュレス化を考えるうえで欠かせないのがインバウンド対策の視点です。2018年、日本を訪れた外国人の数が初めて3000万人を突破。政府は2020年に4000万人、2030年に6000万人の目標を掲げています。各国のキャッシュレス決済比率をみると、2015年時点で韓国がおよそ90%、中国が60%、欧米各国でも40%~60%台に到達するなど、20%弱と言われる日本は大きく出遅れており(※)、訪日外国人に対する利便性提供の観点からも課題と言えそうです。政府は2025年までにこの比率を40%まで高めることを目標としています。

※経済産業省 キャッシュレス・ビジョン( 2018年4月) 世界のキャッシュレス動向より

─日本社会のキャッシュレス化はどのような状況にあるのでしょうか?

倉住さん:日本のキャッシュレス化は遅々とした歩みで、なかなか進んでいないと思います。進まない理由を店舗側からみると、カード会社による審査のほか、初期費用や手数料がかかることだと言われています。ただ、私が実際に現場を回っていると、クレジットカード決済などの場合、販売してから店側に現金が入金されるまでに時間がかかることがネックだという声をよくお聞きします。キャッシュレス化するとお金が回らなくなってしまうと。これがキャッシュレス化が進まない大きな要因のひとつだと思っています。私たちは、こうした状況を打開できる製品やサービスを提供していこうと考えています。

「キャッシュレス化を加速していきたい」と語るCITVの倉住会長

─決済に関するインバウンド対応の状況をどう分析していますか?

中尾さん:インバウンド対応も遅れていると言っていいでしょうね。現在、中国から多くの旅行者が日本を訪れています。中国で多くの方が使っている決済サービス「Alipay(アリペイ)」「WeChat(ウィチャット)ペイ」が日本でも使えるようになったのが2014年11月から。中国人旅行者にとっては、普段と同じ支払いができるためメリットがあるのですが、現在に至っても「Alipay」「WeChatペイ」が使えない店はまだまだ多いです。そうすると、日本を訪れる中国人旅行者は現金を用意せざるを得ません。店舗にとっては機会損失が発生している可能性が高いと思います。

内外の決済事情は常にチェックしています(ユニヴァ・ペイキャスト 中尾社長)

─何か解決策はありますか?

中尾さん:私たちが提供しているプロダクトの中に「UnivaPay StoreApp 」というモバイルペイアプリがあります。中国で普及している「Alipay」「WeChatペイ」のほか、各種クレジットカード、NTTドコモの「d払い」や、「PayPay(ペイペイ)」といった国内企業によるQRコード決済にも対応した店頭向けキャッシュレス決済アプリです。

「UnivaPay StoreApp 」は、お申し込み・審査の完了後、店舗側でお手持ちのスマートフォンやタブレット端末にアプリを入れるだけでお使いいただくことができます。ひとつのアプリで複数のQRコードを読み分けてくれるため、シンプルな操作で決済を完了することができます。しかも導入費用はかかりません。非常に簡易な手続きで導入できる、インバウンドに対応した決済アプリになっています。もちろん「Alipay」「WeChatペイ」による売上金も日本円で受け取ることができます。

店頭向けのキャッシュレス決済アプリ「UnivaPay StoreApp」

─そのほかのメリットは?

中尾さん:国内外のキャッシュレス決済をひとつのアプリで対応できる「UnivaPay StoreApp」は、 「Alipay」「WeChatペイ」「AlipayHK(アリペイ香港)」「KakaoPay(カカオペイ)」「d払い」「PayPay」に加え、今後も様々な国・地域のキャッシュレス決済に対応していく予定です。シンガポール・テレコムの「VIA(ヴィア)」や台湾の「JKO PAY」にも対応予定です。ひとつのアプリでいろいろな決済銘柄に対応できるため、インバウンド対応の費用を節約できます。

イベントにもキャッシュレス化の波が到来。そのメリットとは?

イベントには、コンサートのグッズ販売、フードフェスなどの飲食、スポーツイベントの飲食・物販、ワークショップやアクティビティの参加費支払いなど、決済のシーンが数多くあります。また、イベントに訪日外国人が訪れる機会も増えていることから、キャッシュレス決済への対応が求められています。

─イベントにおけるキャッシュレス決済は増えていきますか?

倉住さん:来場者にも主催者や店舗側にも利便性が高まりますから、当然増えていくでしょう。わかりやすい例では、行列の緩和が挙げられます。イベントにはたくさんの人が集まりますから、物販や飲食コーナーには長い行列ができることがありますよね。サッカーやバスケットボールのハーフタイムには短い時間に多くの人が集中しますから、並んだけど買えなかったということがしばしば起こります。

その大きな要因のひとつは店頭での支払いに時間がかかることです。飲食の場合は注文を受けてから調理や準備をすることが多いため、受け渡しまでの時間も必要です。例えばそれをスマートフォンで事前に注文をして支払いまで済ませておけばどうでしょうか。お客さんはスポーツの試合中にスマホでオーダー、店舗側は受け取り時間に合わせて調理が開始できます。決済も完了しているためレジ対応は不要。店頭では渡すだけですから注文・会計の行列ができません。店舗側はレジ人員を減らしたりといったこともできますよね。

多くの人が集まるイベントはキャッシュレス化の効果大

中尾さん:イベントにおけるキャッシュレス化はすでに進んでいます。最近も大規模な野外フェスの物販で、私たちのモバイルペイアプリをご活用いただきました。人が多く集まる場所、売り買いを素早く行いたいシーンでキャッシュレス化は非常に有効です。

事前注文&キャッシュレス決済でイベント物販・飲食の現場が変わる

─イベントで有効活用できるサービスはありますか?

倉住さん:私たちCITVでは、ユニヴァ・ペイキャストさんと共同で「次世代セルフオーダーシステム」を店舗向けに提供しています。スマートフォンやタブレットで、商品の事前注文のほか決済まで可能なモバイルオーダーシステムです。販売を伴うイベントやスポーツイベントなどの会場におすすめです。

─詳しく教えてください。

倉住さん:次世代セルフオーダーシステムは、事前注文の機能に加え、POSシステムや、先ほど中尾さんがお話ししたモバイルペイアプリ「UnivaPay StoreApp」の仕組みも含まれるため、クレジットカード決済やQRコード決済にも対応しています。

利用シーンとしては、フェスなどのイベント会場でのフード注文・決済に使えますし、コンサート会場でのグッズ販売にも適しています。グッズの受け取りを終演後にすることで、荷物を持たずにライブに集中してもらうことも可能です。販売側としては、混雑した会場内で現金の出し入れをしなくて済みますので、紛失や釣銭間違いといったリスクもなくなります。

イベント会場に限らず、フードコートやキッチンカーでのオーダー、土産店など様々な場所・場面で活用できます。汎用性の高いこのシステムの普及が、冒頭にお話ししたキャッシュレス決済の障壁を取り除き、キャッシュレス化を加速する一助になればと思っています。

次世代セルフオーダーシステム(注文画面イメージ)

中尾さん:次世代セルフオーダーシステムは、ウェブブラウザにもアプリにも対応しています。ファンクラブ、スポーツチームなど、すでに公式アプリをお持ちの組織の場合にはそのアプリに組み込むことが可能です。そうでない場合には、QRコードなどから専用のウェブサイトにアクセスしてもらうことになります。

さらに、お客様の注文履歴や属性などから、次のイベントを開催する際にターゲットに合わせたキャンペーンを実施するなど、集客やお客様サービスにつなげることができるため、イベント主催者にとっても導入メリットがあります。

─導入する際に必要なものを教えてください。

倉住さん:スマートフォンやタブレットをお持ちであれば、特別な端末は必要ありません。導入をご検討の方はご連絡いただければ詳しくご説明させていただきます。

ちなみに入金のタイミングも一般のキャッシュレス決済サービスに比べて早いサイクルになっており、月に2回支払いのタイミングを設けています。ご希望があればオプションでさらに短いサイクルで入金することも可能ですので、そこはご相談いただければと思います。

─最後にキャッシュレス決済に関心のあるイベント関係者にメッセージをお願いします。

倉住さん:私たちが提供する次世代セルフオーダーシステムは、特別な端末が必要なく、様々な店舗・売り場で事前注文、クレジットカード決済・QRコード決済を可能とするサービスです。

主催者・店舗側はお金の管理が非常に楽になりますし、来場者は事前注文・決済により行列に並ばずに商品を受け取ることができるため、イベントに対する満足度のアップが期待できます。さらに、国内外の主要モバイル決済もクレジットカードも全てこのシステムに対応しています。非常に利便性が高いサービスですので、ぜひご利用いただければと思います。

ありがとうございました。

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